「これまで車がなくても生活できていたのに、転勤先では車通勤が必要になる」
「長い間運転していないけれど、引っ越しまでに練習しておきたい」
「転勤先は雪が多い地域。普通の道路すら久しぶりなのに、冬の運転はどうすればよいのだろう」
転勤や引っ越しによって、車の必要性が大きく変わることがあります。
駅や商業施設が近くにある地域では、車を所有しなくても生活できる場合があります。しかし、転勤先によっては、毎日の通勤や買い物に車が必要になることもあるでしょう。
さらに、転勤先が雪の多い地域であれば、通常の運転に加えて冬道への備えも考えなければなりません。
今回は、13年間ほとんど運転していなかった30代男性が、青森県への転勤を1週間後に控え、運転練習を申し込まれた事例をご紹介します。

これまで車が必要なかった生活が、転勤で一変
今回のお客様は、30代の男性です。
運転免許を取得してから約13年が経過していましたが、長い間、車を運転する機会がなかったそうです。
その理由の一つが、これまでの生活環境でした。
勤務先のすぐ近くに会社の寮があり、周辺には買い物ができるお店も多かったため、車がなくても不便を感じにくい環境だったとのことです。
ところが、1週間後に青森県への転勤が決まり、状況が変わりました。
転勤先では勤務先と会社の寮が離れており、車で通勤する必要があるそうです。
これまで車を使わずに生活できていた方が、転勤をきっかけに日常的な運転を求められることになったわけです。
転勤まで1週間。できるだけ一通り練習したい
お客様は、転勤まで残り1週間という時期に講習を申し込まれました。
ご希望は、今回の講習でできるだけ一通りの運転を練習しておきたいというものでした。
ただし、13年間運転していない方が、1回の講習ですべての運転技能を身につけることは簡単ではありません。
そのため、まずは現在の運転状態を確認し、どのような練習が必要かを判断することが大切です。
長いブランクがあっても、以前の運転経験によっては基本操作を比較的スムーズに思い出せる方もいらっしゃいます。
一方、発進や停止、ハンドル操作などから時間をかけて確認した方がよい場合もあります。
今回も、最初に基本操作を確認するところから始めました。
最初は交通量が少なく、道幅の広い場所から
講習開始時には、ご自宅周辺の比較的交通量が少ない道路を利用しました。
その場所は道幅にも余裕があり、対向車とのすれ違いがしやすく、後続車が来た場合にも安全な状況で道を譲りやすい環境でした。
久しぶりに運転する方にとって、最初から交通量の多い道路に入ることが適切とは限りません。
まずは落ち着いて基本操作を確認できる場所を選ぶことで、現在の運転状態を把握しやすくなります。
今回のお客様も、最初はそうした場所で運転していただきました。
すると、13年という長いブランクがあったものの、基本操作にそれほど多くの時間は必要ありませんでした。
13年間のブランクがあっても、以前の経験が残っていた
お話を伺うと、お客様は運転免許を取得した直後、九州のご実家にいた頃には、しばらく車を運転していたそうです。
そのためか、今回の講習でも基本操作を比較的スムーズに行えていました。
もちろん、修正した方がよい点はありましたので、その場でお伝えしました。
ただ、最初から長時間の基本操作練習が必要な状態ではありませんでした。
そこで、約30分ほどで、ほかの車が走る道路へ進むことにしました。
運転ブランクの長さは、練習内容を考えるうえで重要な情報です。
しかし、ブランクが何年あるかという数字だけで、現在の運転技能が決まるわけではありません。
免許取得後にどの程度運転していたか、どのような道路を経験していたかなどによっても、再開時の状態は異なります。
そのため、実際に運転していただき、現在の状態を確認することが大切です。
基本操作の次は、周囲の交通に対応する練習
交通の流れに入ってからは、まず目的地を決めず、右左折などの基本的な走行を練習しました。
交通量の少ない道路と違い、周囲にはほかの車だけでなく、歩行者や自転車もいます。
そのため、最初は少し戸惑っているご様子でした。
しかし、しばらく走行を続けるうちに、徐々に安定した運転ができるようになってきました。
基本操作ができることと、実際の交通状況に対応できることは、必ずしも同じではありません。
運転中には、周囲の交通状況を確認しながら、速度や進路を判断する必要があります。
久しぶりに運転する方の場合、こうした判断を伴う走行を経験することも重要です。
目的地を決めた走行と駐車も経験
基本的な走行が安定してきたところで、目的地を決めて運転していただくことにしました。
今回、お客様が選ばれた目的地は、商業施設と地元の観光地でした。
どちらもご自宅から比較的近く、講習時間内で無理なく向かえる場所でした。
観光地では、転勤前の思い出として写真を撮影されていました。
その後、駐車の練習も行い、講習を終了しました。
今回の講習では、基本操作の確認から始まり、交通の流れに入っての走行、目的地を決めた運転、駐車まで経験していただくことができました。
ただし、これらを一度経験したからといって、今後どのような道路でも問題なく運転できるというわけではありません。
転勤後も、実際に運転する道路や車に慣れていく必要があります。
転勤先では、道路環境そのものが変わる
今回のお客様が転勤される青森県は、これまで生活されていた地域とは道路環境が異なります。
お話では、転勤先は比較的のどかな場所とのことで、交通量の面では少し安心されているご様子でした。
しかし、交通量が少ない道路だからといって、必ずしも運転が簡単とは限りません。
道路の幅や見通し、交差点の形状、周囲の車の速度など、注意する内容は場所によって異なります。
また、通勤では同じ経路を繰り返し運転することになるため、勤務先と住まいの間の道路を事前に確認することも役立ちます。
転勤前に一般道路での運転を練習することは準備の一つになりますが、転勤先の道路環境に慣れることは、また別の課題です。
雪国への転勤では、冬道への準備も必要
今回のお客様が特に不安に感じていたことの一つが、雪道での運転でした。
これまで雪道を運転した経験がなく、青森県で迎える冬に不安を感じていらっしゃいました。
今回の講習でも、雪道についてお話しする機会がありました。
ただし、今回の講習を行った地域には雪がなく、実際の雪道を運転する練習は行っていません。
また、私自身も長年愛知県で生活しており、積雪路での運転経験は多くありません。
そのため、今回の一般道路での講習と、積雪地域で必要になる運転技能は、分けて考える必要があります。
雪道では、乾燥した道路と比べてタイヤが滑りやすくなり、停止するまでの距離が長くなる場合があります。
積雪や凍結の状況によっては、発進や停止、曲がる操作も普段とは異なる注意が必要です。
また、スタッドレスタイヤなどの装備や、道路状況・気象情報の確認も重要になります。
雪のない道路で運転を再開できたことと、雪道を安全に運転できることは別の問題です。
転勤先で冬を迎える前には、現地の道路事情や必要な装備を確認し、雪道に詳しい指導者などから実際の環境に合った助言を受けることも検討したいところです。
車の購入と運転開始までに、準備できること
今回のお客様は、転勤後に車を購入する予定とのことでした。
納車までの間は、転勤先の同僚が送迎してくれることになっており、転勤直後から一人で運転しなければならないわけではありませんでした。
これは、運転再開の準備を考えるうえで重要な点です。
転勤前に一度講習を受けたとしても、転勤先で実際に車を運転し始めるまでに時間が空くことがあります。
また、購入する車が講習で使用した車と異なれば、車体の大きさや操作感覚も変わる可能性があります。
そのため、納車後には購入した車の特徴を確認し、無理のない道路環境で運転に慣れることも必要です。
さらに、通勤経路や駐車場など、日常的に利用する場所を確認しておくことも役立ちます。
冬季の運転が必要になる場合には、雪が降る前に必要な装備や対応方法を確認しておくことが大切です。
雪国への転勤前に、すべてを練習する必要はある?
転勤までの時間が限られていると、「できるだけ多くのことを練習しておかなければ」と考える方もいらっしゃると思います。
しかし、転勤前にすべての道路環境を経験することは現実的ではありません。
今回のお客様の場合、まず必要だったのは、長期間離れていた一般道路での運転を再開することでした。
そのため、基本操作の確認から始め、周囲の交通に対応する練習や、目的地までの走行、駐車を行いました。
一方、雪道については、実際の積雪環境で練習したわけではありません。
このように、転勤前にできる準備と、転勤後の環境で改めて確認すべきことを分けて考えることが大切です。
無理にすべてを一度で身につけようとするのではなく、必要な内容を段階的に確認していく方が、現実的な準備につながります。
まとめ|転勤先の生活環境に合わせて、運転の準備を
今回のお客様は、13年間ほとんど運転していなかった30代男性です。
これまでは車がなくても生活できる環境でしたが、青森県への転勤によって車通勤が必要になりました。
転勤まで残り1週間という状況で、できるだけ一通りの運転を練習しておきたいと希望されました。
講習では、交通量の少ない道路で基本操作を確認した後、一般道路での走行、目的地を決めた運転、駐車まで経験していただきました。
一方で、転勤先の雪道については、今回の講習で実際に練習できたわけではありません。
そのため、転勤後には、購入する車への慣れや通勤経路の確認に加えて、冬道に向けた準備も必要になります。
転勤によって車が必要になった場合、まずは現在の運転状態を確認することが大切です。
そして、通常の道路での運転再開と、転勤先特有の道路環境への対応を分けて準備することが、安全運転への第一歩になると思います。
実際に講習を受けた方の声もご紹介しています
愛知ペーパードライバースクールでは、実際に講習を受けられたお客様からいただいたご感想やアンケートをご紹介しています。
転勤や引っ越しをきっかけに運転を再開する方へ
愛知ペーパードライバースクール名古屋校では、長期間運転していない方や、転勤・引っ越しをきっかけに運転が必要になった方など、現在の運転状態と目的に合わせた講習を行っています。
「長い間運転していない」「転勤先で車通勤が必要になる」「運転再開前に基本操作や駐車を確認したい」という方も、ご相談ください。













