「交通量の少ない道路なら運転できるのに、車が増えると怖くなる」
「ハンドルやブレーキの操作は分かっているのに、ほかの車がいると焦ってしまう」
「住宅街では落ち着いて運転できたのに、大きな道路に出ると余裕がなくなる」
ペーパードライバー講習では、このような状況が見られることがあります。
車の基本操作を覚えても、実際の道路では周囲の交通状況を確認しながら運転しなければなりません。
そのため、交通量が少ない場所では落ち着いて運転できていた方でも、ほかの車が増えることで、急に難しく感じる場合があります。
今回は、運転免許取得から約11年間、ほとんど運転していなかった30代女性の講習事例をご紹介します。
今回のお客様は、交通量の少ない住宅街で基本操作を練習した後、少し交通量のある道路へ進みました。
すると、それまで余裕が出てきていた運転に、再び難しさを感じる場面がありました。
子どもの送迎に向けて、11年ぶりの運転再開
今回のお客様は、30代の女性です。
運転免許を取得してから約11年が経過していましたが、その間に運転したのは数回だけだったそうです。
今回、運転を再開しようと思われたきっかけは、お子様の幼稚園への送迎でした。
翌年から幼稚園に通う予定があり、その送り迎えのために車を運転できるようになりたいと考えられたそうです。
講習の数日前には、ご主人と一緒にマイカーで練習もされていました。
しかし、数分ほど運転してみたところ、改めて講習を受けた方がよいと考えられたとのことでした。
最初は自動車学校でのペーパードライバー講習を検討されていましたが、希望する講習を受けられなかったため、今回お申し込みいただきました。

不安が大きかったため、交通量の少ない場所から
事前にお話を伺った段階で、お客様は運転に対してかなり大きな不安を感じていらっしゃいました。
そのため、最初から交通量の多い道路へ出るのではなく、無理のないペースで練習を進めることにしました。
幸い、ご自宅周辺には交通量が少なく、歩行者や自転車の通行も比較的少ない住宅街がありました。
また、一方通行の道路が多いことも、練習場所を考えるうえでの特徴でした。
対向する四輪車が通常進入してこない道路であれば、対向車とのすれ違いに気を取られにくくなる場合があります。
ただし、一方通行でも、自転車が規制の対象から除外されている道路があります。
また、歩行者や駐車車両などへの注意も必要です。
一方通行だからといって、周囲を確認せずに運転してよいわけではありません。
今回は、そうした点にも注意しながら、基本操作の練習を始めました。
最初の約1時間は、基本操作を繰り返し確認
講習では、お客様の運転状態を確認しながら、ゆっくりとしたペースで練習を進めました。
最初に確認したのは、アクセル、ブレーキ、ハンドルなどの基本操作です。
久しぶりの運転では、操作方法を知識として覚えていても、実際に車を動かすと思うように操作できないことがあります。
また、操作そのものに不安がある状態で交通量の多い道路へ出ると、周囲の状況を確認する余裕がなくなる場合もあります。
そこで今回は、約1時間をかけて基本操作を念入りに練習していただきました。
その結果、少しずつ操作に余裕が生まれてきたご様子でした。
そこで次の段階として、交通量が多少ある道路へ進むことにしました。

車が増えると、急に運転が難しくなった
交通量の少ない住宅街で基本操作を練習した後、ほかの車も通行する道路で右左折などの基本走行を行いました。
すると、お客様は、それまでよりも運転を難しく感じていらっしゃるご様子でした。
理由として考えられたのが、周囲を走る車の存在です。
交通量の少ない場所では、アクセルやブレーキ、ハンドルの操作に集中しやすい状況でした。
しかし、ほかの車が走っている道路では、自分の操作だけを考えているわけにはいきません。
前方の車との距離や周囲の交通状況、交差点での安全確認など、同時に注意する内容が増えます。
今回のお客様も、そうした状況の変化によって、操作に集中しにくくなっているようでした。
なぜ交通量が増えると、運転に余裕がなくなるのか
車を運転するときには、大きく分けて二つのことを行っています。
一つは、車を動かすための操作です。
アクセルやブレーキを使って速度を調整し、ハンドルで進行方向を変えます。
もう一つは、周囲の交通状況を確認し、どのように運転するか判断することです。
例えば、交差点を左折する場合には、車を曲げる操作だけでなく、歩行者や自転車の有無、周囲の車の動きなども確認する必要があります。
運転に慣れている方にとっては、これらを一連の動作として行っている場合もあるでしょう。
しかし、久しぶりに運転する方は、ハンドルやブレーキの操作だけでも意識することが多くなりがちです。
そこへ周囲の車が増えると、確認や判断に必要なことが一気に増え、余裕がなくなる場合があります。
つまり、基本操作ができるようになったことと、交通量のある道路で落ち着いて運転できることは、必ずしも同じではありません。
交通量の少ない場所と多い場所を組み合わせて練習
今回のお客様は、交通量が多少ある道路へ進んだことで、運転に難しさを感じていらっしゃいました。
そこで、交通量が少ない道路と、多少交通量がある道路を組み合わせながら練習を進めました。
交通量が少ない場所では、基本操作や車の動きを落ち着いて確認できます。
一方、交通量がある場所では、周囲の車を意識しながら運転する経験ができます。
ただし、難しいと感じている状態で、無理に交通量の多い道路ばかりを走る必要はありません。
今回も、道路環境を調整しながら練習を続けたところ、少しずつ落ち着きを取り戻していただけました。
運転練習では、難しい環境に慣れることも必要ですが、現在の運転状態に対して負担が大きすぎないかを考えることも大切です。
難しい道路に慣れるためには、段階を分ける
ペーパードライバーの方が運転を再開するとき、最初から交通量の多い幹線道路を走る必要はありません。
まずは、落ち着いて車の操作を確認できる環境から始める方法があります。
そのうえで、基本操作に余裕が出てきたら、周囲にほかの車がいる状況での運転を経験します。
例えば、最初は交通量の少ない住宅街で発進・停止や右左折を確認し、その後、比較的交通量の少ない一般道路へ進むといった方法です。
さらに運転状態を確認しながら、必要に応じて交通量のある道路での練習へ進みます。
ただし、道路の難しさは交通量だけで決まるわけではありません。
道幅が狭い住宅街や、見通しの悪い交差点が多い道路では、交通量が少なくても注意が必要です。
そのため、単純に「住宅街なら簡単」「大きな道路なら難しい」と考えるのではなく、道路の構造や周囲の交通状況も含めて練習場所を選ぶことが大切です。
不安を感じたら、難易度を戻すことも大切
運転練習では、少し難しい道路を走れるようになった後に、再び交通量の少ない場所へ戻ることもあります。
これは、必ずしも練習が後退しているということではありません。
交通量のある道路で余裕がなくなった場合、落ち着いて操作できる環境へ戻ることで、改めて基本的な運転を確認できます。
そして、必要な操作や安全確認を整理したうえで、再び交通量のある道路へ進む方法も考えられます。
今回のお客様も、交通量の異なる道路を組み合わせることで、徐々に落ち着いて運転できる場面が増えていきました。
大切なのは、無理に難しい道路を走り続けることではなく、現在の運転状態に合わせて練習を進めることです。
最後には「楽しくなってきました」という言葉も
今回の講習では、交通量の少ない道路で基本操作を確認した後、多少交通量のある道路での走行を練習しました。
最初は難しく感じていらっしゃいましたが、練習を続ける中で、少しずつ落ち着きを取り戻していただけました。
講習後、お客様からは、
「少し大きな通りを通る分少し不安でしたが、最後は楽しくなってきました」
というお言葉をいただきました。
その後、ご自宅で駐車も少し体験していただき、今回の講習を終了しました。
次回は、マイカーを使用した練習をご希望されていました。
今回の講習だけで、お子様の送迎を一人で行える状態になったと判断できるわけではありません。
それでも、運転に大きな不安を感じていた方が、練習の最後には楽しさも感じられるようになったことが印象に残っています。
子どもの送迎に向けて、次に必要になる練習
今回のお客様の最終的な目的は、お子様の幼稚園への送迎でした。
そのため、基本操作や一般道路での走行に慣れてきた後は、実際の送迎で必要になる内容を確認していくことも大切です。
例えば、自宅から幼稚園までの経路や、園の周辺道路、送迎時に利用する駐車場などです。
また、登園・降園の時間帯には、ほかの送迎車両や歩行者、自転車などが増える可能性もあります。
今回の講習では、まだそうした送迎経路の練習までは行っていません。
まずは基本操作と一般道路での運転に慣れ、今後、実際の使用場面に合わせた練習へ進むことが考えられます。
まとめ|操作に慣れることと、交通の流れに慣れることは別
今回のお客様は、運転免許取得から約11年間、ほとんど運転していなかった30代女性です。
お子様の幼稚園への送迎をきっかけに、運転再開を決意されました。
講習では、まず交通量の少ない住宅街で、約1時間かけて基本操作を確認しました。
その後、多少交通量のある道路へ進むと、周囲の車の存在によって運転が難しく感じられる場面がありました。
そこで、交通量の少ない道路と多少ある道路を組み合わせながら練習し、少しずつ落ち着いて運転できるようになっていきました。
今回の事例から分かるのは、車の操作に慣れることと、周囲の交通状況に対応しながら運転することは、別の練習が必要になる場合があるということです。
交通量が増えると運転が怖くなる方は、無理に難しい道路を走り続けるのではなく、現在の運転状態に合わせて練習環境を調整する方法もあります。
焦らず、少しずつ運転できる状況を増やしていくことが大切です。
実際に講習を受けた方の声もご紹介しています
愛知ペーパードライバースクールでは、実際に講習を受けられたお客様からいただいたご感想やアンケートをご紹介しています。
久しぶりの運転や交通量のある道路での練習もご相談ください
愛知ペーパードライバースクール名古屋校では、運転経験や現在の運転状態、ご希望に合わせたペーパードライバー講習を行っています。
「交通量の少ない道路なら運転できるけれど、大きな道路が怖い」「久しぶりの運転で基本操作から確認したい」「子どもの送迎に向けて練習したい」という方も、ご相談ください。













