久しぶりの運転に備えて、曲がる回数が少ないルートを調べておいた。地図で見ると簡単そうなのに、実際に走ると車線が多く、交差点も複雑で戸惑ってしまった。
地図上で分かりやすい経路と、自分が運転しやすい経路は、必ずしも同じではありません。
今回は、営業職への転職をきっかけに運転を再開した方が、事前に考えた経路を講習で走り、その後、別の経路を試した事例をご紹介します。
同じ会社と自宅の間でも、経路を変えることで、ご本人の「これなら練習を続けられそう」という感覚につながりました。

転職先で社用車の運転が必要になった
今回受講されたのは、20代の男性Aさんです。
免許を取得してから約3年が経っていましたが、最後に運転したのは自動車学校の卒業検定だったそうです。
営業職に転職され、今後は社用車での移動に加え、直行直帰も増える予定でした。それまでは電車で通勤していましたが、仕事で独り立ちするためには、日常的に運転できるようになる必要がありました。
そこで今回は、会社で待ち合わせ、実際に仕事で使用する日産リーフをお借りして練習しました。
仕事で使う車に慣れ、会社と自宅の間を走ってみることが、今回の講習の目的でした。
まずは会社周辺で、車の操作を確認
使用するリーフは電気自動車のため、最初に車両の特徴を簡単にご説明しました。その後、会社近くの交通量が少ない場所で、操作感を確認していただきました。
Aさんは運転経験がほとんどなく、ガソリン車との違いよりも、車を操作すること自体に戸惑っている様子でした。
ただ、しばらく練習すると、その戸惑いも徐々に解消されていきました。
会社周辺で約20分、基本的な練習を繰り返した後、ご希望の会社と自宅の往復へ進みました。
今回はAさんが、事前に走行経路を考えてくださっていました。まずは、その経路を実際に運転していただくことにしました。
「曲がる回数が少ない道」を選んだはずだった
Aさんが考えたのは、曲がる回数が少なく、簡単に覚えられそうな経路でした。
久しぶりに運転する方にとって、道順を覚えやすいことは大切です。何度も右左折する経路では、曲がる場所を探すことにも気を取られてしまいます。
しかし、実際に会社から自宅へ向かう途中で、Aさんから、
「思っていたルートと違います」
というお話がありました。
選んだ経路には大きな通りが含まれており、場所によって片側2〜4車線と車線数が変わっていました。また、整った十字路だけでなく、形が複雑な交差点や五差路もありました。
曲がる回数は少なくても、走りながら判断しなければならないことが多い経路だったのです。
運転やその道路に慣れていないAさんにとっては、地図から想像していた以上に難しく感じられたようでした。
地図で分かる道順と、運転席から見える道路の違い
ご自宅に到着して感想を伺うと、地図上では簡単だと思っていたものの、予想以上に走りにくく、一人では難しそうだとお話しされていました。
地図では、一本の道をまっすぐ進むだけに見えても、実際には車線の数が変わったり、交差点で進む方向が分かりにくかったりすることがあります。
今回も、経路を準備していなかったことが問題だったわけではありません。事前に考えていたからこそ、実際に走って、その違いを確かめることができました。
「この道を一人で走るのは難しそう」と分かったことも、仕事で運転を始める前の大切な確認です。
私は往路でAさんの運転を見ながら、帰りに提案できそうな別の経路を考えていました。
帰りは、運転の様子に合わせて別の経路を提案
ご自宅でお話を伺った後、会社へ戻る道は、私が考えた経路をご提案しました。
今回は、曲がる回数の少なさだけでなく、往路で見えたAさんの運転の様子や、難しく感じていた道路環境を踏まえて選びました。
カーナビや地図アプリで、自動的に候補に出てくるとは限らない経路です。
同じ目的地に向かう場合でも、運転する方によって走りやすさは異なります。運転に慣れた方には気にならない車線の多さや交差点の形が、再開したばかりの方には大きな負担になることもあります。
目的地まで行く練習では、「どう運転するか」と一緒に「どの道を使うか」も考えられます。
実際に帰りの経路を走っていただくと、Aさんにも手ごたえを感じていただけたようでした。
「家族ともう一度練習すれば、いけそうです」
会社へ戻ってから感想を伺うと、Aさんから、
「週末に家族に同乗してもらってもう一回、練習します。そうしたらいけそうな気がします」
という言葉がありました。
往路では、一人で走るのは難しそうだと感じていたAさんが、復路では、もう一度練習してみようと思える経路に出会えました。
今回の講習で、すぐに一人で営業先へ行けるようになったところまで確認したわけではありません。ただ、自分に合った経路を試し、次に何を練習するかが具体的になったことは、運転再開に向けた一歩でした。
通勤や仕事のルートは、曲がる回数だけで決めない
運転に不安があると、「なるべく曲がらずに行ける道」を選びたくなることがあります。それも一つの考え方ですが、今回のように、大きな道路や複雑な交差点が続く経路になる場合もあります。
経路を考える際は、曲がる回数に加えて、車線の多さや変化、交差点の分かりやすさ、道幅なども確認したいところです。大通りを避けた結果、狭い道ばかりになる場合もあるため、小さな道なら簡単とも限りません。
地図だけでは判断しにくければ、講習で実際に走り、自分が難しく感じる場所を確認しながら経路を見直す方法があります。
一つの経路が難しかったからといって、その目的地への運転をすぐに諦める必要はありません。 別の道を検討することも、練習の一部です。
通勤・仕事で使う経路の練習をご相談ください
愛知ペーパードライバースクール名古屋校では、これまでの運転経験や実際に使いたい経路を伺い、運転の様子に合わせて講習を進めています。
「転職先で社用車を運転することになった」「自分で調べた道が走りやすいか、一緒に確認してほしい」という方も、ご相談ください。
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