交通ルール解説
昨日からけん引についてご案内させて頂いており本日もその続きです。本日は、ロープで故障車をけん引するというお話です。
故障などで自走できなくなった車をロープで引っ張って移動させることは、昨日ご案内させて頂いた通り例外的に可能となっています。
しかしそこにも細かくルールがあり注意していただく部分があります。先ず故障車をロープで引っ張る場合には、けん引する車と故障車の間に5m以内で安全な間隔を保ち丈夫なロープなどで確実につなげます。
そしてそのロープに目立つように白色の布をつけなければいけません。また、けん引する車が2台であれば上記条件をそれぞれの車で行います。
さらにエンジンがかからなく自走できない車であってもその車をロープで引っ張り移動させますので、その故障車を運転できる免許証を持った運転者が乗り、ハンドルその他の操作を行わなければいけません。
ただし、エンジンがかからない車というのは、ハンドルがとても重たくなり、ブレーキの利きが悪いなど通常の自走できる状態の車に比べ運転操作がかなり難しくなります。
そのためかなり高い運転技能が必要となります。
一方で、ロープでけん引している故障していない方の車を運転する場合も、引っ張っている車の動きやロープの位置など通常は気にしなくても良いことに注意を払わなければいけないなどやはり難しい運転となりますので、実際にはあまり行わない方がいいかと思います。
そのため通常故障車を移動させるのは、専用のレッカー車などを使用する場合がほとんどです。一応ルール上ロープでけん引することが可能だということでご理解ください。
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。