脱ペーパードライバーに向けての状況認知判断トレーニング~歩行者編Q11~
車の運転で重要なことは、「認知」「判断」「操作」の3つです。
その中で、「交通事故の主な原因となるものは一体どんな要因でしょう?」
交通事故は、必要な情報を見落としたり、見誤ったりする「認知ミス」や、せっかくの情報を正確にとらえても、それを危険と判断できない「判断ミス」によるものが大半です。
そこで、様々な状況下で皆様に正確な認知と判断をしていただけるように当ブログの中で、「状況認知、判断のトレーニング」をしていただければと思います。
それではまずは、ご自身が運転しているつもりでご覧ください。
40キロで走行しています。
この状況で皆様はどのようなことに注意して運転しますか?
まずは、写真を見て状況の「認知」をしてください。
そのあとに、安全な「判断」を考えてみて下さい。
今回の状況は、前方でバスが乗り降りのために停車している場面です。
こういった場合には、対向車の有無や道幅などを考え、バスを避ける事ができるのであれば、後方で停止する必要はありません。
ただし今回のバスは、「幼稚園バス」であり児童の乗り降りのために停車しているようです。
こういった場合には、市バスなどの通常のバスに対応する場合と行動を変えなければいけません。
特に今回の場合に警戒をしていただきたいのは、道路の両側に迎えに来た母親とバスから降りた子供が分かれているというところです。
小さなお子様の特性を考え、この後どんなことが起きるのか想像してみてください。
迎えに来てくれたお母さんの元に駆け寄るお子様の姿が頭に浮かびませんか?
その時に皆様が無警戒に幼稚園バスの側方通過をしてしまうと、万が一バスの前方(皆様の死角)から道路を横断した園児がいると、とても恐ろしいですよね?
そういった状況が生まれるのを防ぐために、「園児の乗り降りのために停止している通園バスの側方通過の際には、必ず徐行する」というルールが設けられています。
※徐行とは、すぐに止まれる速度で進行することをいいます。
ということで、今回の状況下で皆様に判断していただくのは、対向車の有無を確認し、幼稚園バスからしっかり距離をとり、徐行で通過するということです。
いかがでしょう?簡単でしたか?もちろん実際には、交通の流れの中で、素早く正確な「認知」「判断」「操作」が必要になります。
その分難しくなりますが、まずは、ゆっくりで結構ですので、正確な「認知」「判断」を身に付けていきましょう。
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。