先日、お客様よりレッスン中にこんな「ASV」についての質問を受けました。
「ASV」とは、先進安全自動車の略称で、自動車に様々な先進技術を用い車そのものが、ドライバーの行う運転を支援するものです。
最近車のCMなどでも、様々な目新しい機能が紹介されています。
そのお客様は、新しくお車の購入を検討されているようで、もしもの時のために安全装置が付いている方が良いのではないかと考えておられるようです。
自動車学校時代にも、学科の教科書に先進安全自動車の項目が増えたタイミングで「学科の中で、先進安全自動車についてお話してください」と警察より要請がありご案内していました。
そこで、本日から先進安全自動車の様々な機能についてご案内させていただきたいと思います。
まず先進安全自動車といえば、最初に思い浮かぶのが、「自動ブレーキ」ではないでしょうか?
ただ「自動ブレーキ」という名前で呼ぶと、「車が勝手にブレーキをかけて止めてくれる」と誤解をしてしまうかもしれませんが、実はそうではありません。
正確には、「衝突被害軽減ブレーキ」と呼びます。これはその名の通り、衝突した場合の被害を軽減するものです。
具体的には、車がセンサーやカメラなどで障害物を感知しドライバーに対し警告を促したり、ブレーキの補助操作をしたりといった機能のことをいい、あくまで私達ドライバーの安全運転を支援するものです。
ですので絶対に過信をしないでいただきたいものになります。実際にこの衝突被害軽減ブレーキが出始めたころ、一般的に「自動ブレーキ」という認識が強くこんな事故がありました。
とある車屋さんで、車の購入を検討されていた男性が、出始めたばかりの自動でブレーキがかかる車の試乗をした時のことです。
営業マンの方からも、「自動でブレーキがかかります!!」との説明を受け、公道で試乗運転していました。
走行中、前方で信号待ちをしていた停止車両がいた際に、隣に乗る営業マンさんがおもむろにこう言います「本来は、ここでブレーキをかけるところですが、我慢してください!!」
その指示にしたがい、男性客は、ブレーキをかけずにいると。
実はその当時、夜間であったこと、雨が降っていたこと、追突された前車が黒色だったことなど様々な要因が重なりブレーキが作動しなかったそうです。
もちろん当時の性能よりも今の衝突被害軽減ブレーキの性能の方が向上しているとは思います。
しかし今でも、飛び出しや割り込み、天候、路面状況など作動しにくい場面はあるそうですので、過信せず安全運転をしていただく必要があります。
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。
こちらから他の記事もご覧いただけます。