2021.03.08

~停止距離が伸びる原因は?~交通ルールの再確認!速度に関するルール編 その5

交通ルール解説

昨日は停止距離についてご案内させていただきました。本日はその続きです。

 

昨日停止距離のグラフを見ていただきそれぞれの速度でどのぐらいの停止距離がかかるのかというお話をさせて頂きました。

そして同時に昨日ご覧いただいたグラフはあくまで基本であり停止距離は状況によって変化するというお話をさせて頂きました。

 

本日はその停止距離の変化に関するお話です。まずは、昨日ご案内させていただいていない停止距離の内訳です。

停止距離は、空走距離と制動距離という二種類の距離に分けられます。空走距離とは、私たちドライバーが運転中に危ないと感じブレーキを踏み、そのブレーキが実際に聞き始めるまでに車が移動する距離です。

 

一方で制動距離は、ブレーキがきき始めてから完全に車が停止するまでの距離になります。

この空走距離と制動距離の合計が停止距離というわけです。

 

では一体どのような場合にこの停止距離が伸びてしまうのでしょうか?

まずは、空走距離が伸びる場合です。空走距離は私たちドライバーのコンディションによって変化をします。例えば、長時間の運転によって疲れが溜まってくると危険を感じてから判断するまでの時間が長くなるため空走距離は長くなります。

 

その他にも、体調不良や悩み事、その時の感情など心身の状態によって反応時間は変化し空走距離は長くなります。

一方で制動距離は、車の状態や路面の状況によって変化をします。例えば、路面が雨に濡れている場合や雪が積もっている場合、また車にたくさんの荷物を積んでいる場合や乗車している人数によって制動距離は変化をします。

そのため昨日の基本の停止距離だけでなく、本日ご案内させて頂いた様々な状況を加味してそれでもどんなことが起きても絶対に停止できる安全な速度を選択する必要があるのです。

 

難しく感じてしまうかもしれませんが、一緒に練習していきましょう。

 

それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。

本日も、ありがとうございました。