交通ルール解説
昨日は路肩や路側帯についてご案内させていただきましたが、本日はあまり聞きなれない場所かもしれませんが、登坂車線についてです。
皆様は、高速道路を通行中に走行している本線車道がいきなり一車線増えてしばらくしたらその増えた車線がまたなくなるという場所を見かけたことがありますか?
ちょうど下記写真のような場所です。
ちょうど車線が増えている場所の少し前に看板で「登坂車線」と表示されています。いったいどのような場所に登坂車線が設けられるのでしょうか?
字を見ていただくと何となく想像ができてしまうかもしれませんが、読んで字のごとく、上り坂に設けられる車線になります。
なぜ上り坂にわざわざ車線を設けるのかといいますとこちらの写真をご覧ください。
普通車の場合あまり影響はありませんが、写真のように大型の車両でかつ多くの荷物などを積んで走行する場合、上り坂で速い速度を維持するのが困難になります。
やむを得ず低速になってしまうこともありますが、そのような状況で最低速度の違反を適応されるとなるとあまりにも理不尽です。
そこでやむを得ず速度が維持できずに低速走行をしてしまっても違反にならない場所として、登坂車線を設けています。
この場所は本線車道ではありませんので最低速度のルールが適応されません。また、写真ではトラックが登坂車線を走行していますが、もちろん普通車でも走行することができます。
ただし、あくまで上り坂をゆっくり走行する目的で設けられている場所ですので、登坂車線を利用しての追い越しであったり、登坂車線を利用しての駐停車だったりといった行為は禁止されていますのでご注意ください。
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。