脱ペーパードライバーに向けての状況認知判断トレーニング~歩行者編Q10~
車の運転で重要なことは、「認知」「判断」「操作」の3つです。
その中で、「交通事故の主な原因となるものは一体どんな要因でしょう?」
交通事故は、必要な情報を見落としたり、見誤ったりする「認知ミス」や、せっかくの情報を正確にとらえても、それを危険と判断できない「判断ミス」によるものが大半です。
そこで、様々な状況下で皆様に正確な認知と判断をしていただけるように当ブログの中で、「状況認知、判断のトレーニング」をしていただければと思います。
それではまずは、ご自身が運転しているつもりでご覧ください。
30キロで走行しています。
この状況で皆様はどのようなことに注意して運転しますか?
まずは、写真を見て状況の「認知」をしてください。
そのあとに、安全な「判断」を考えてみて下さい。
今回の状況は、右前方に対向車、左前方に親子の歩行者の姿が見られます。
こんな場合に皆様はどんな判断をされますか?
世の中のドライバーさんの中には、対向車よりも先に歩行者の側方を通過してしまおうと速度を上げたり、歩行者に注意を促そうと、クラクションを鳴らしたりする方もおられるようですが、それはお勧めできない判断です。
また小さなお子様がいても、一緒に親御さんがいらっしゃると近くを運転するドライバーとしても安心ができますよね。「親御さんがきちんと子供さんの動きに注意をしてくれている」と。
実はこの安心感は、危険な考え方かもしれません。
といいますのも、親御さんが近くにいて安心しているのは、ドライバーさんだけではなく当の本人である、小さなお子様も同じなのです。
小さなお子様にとっても、一人で道路を歩いている時は、緊張感がありますが、お父さんお母さんが一緒にいると、安心できますよね。
つまりお子様の警戒心が薄くなり、自分で判断せずに行動するなど、思わぬ危険な行動をとる可能性があります。
そこで、親子の側方通過するときには、しっかり間隔をあけて通過したいので、まずは対向車と行違い、そのあとで歩行者の側方を通過しましょう。
いかがでしょう?簡単でしたか?もちろん実際には、交通の流れの中で、素早く正確な「認知」「判断」「操作」が必要になります。
その分難しくなりますが、まずは、ゆっくりで結構ですので、正確な「認知」「判断」を身に付けていきましょう。
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。