皆様「先急ぎ運転」という言葉を聞いたことはありますか?
先急ぎ運転とは、時間に追われ目的地までの道を急いで運転している状態を指します。
特にこの傾向が見られるのは職業ドライバーの方で、例えば、バスのドライバーの方が、定刻通りにバス停に到着するために急いだり、タクシードライバーの方が、お客さんに急いでと急かされたり、通常の精神ではない状況で運転する時に「先急ぎ運転」に落ちります。
ただ、職業ドライバーの方だけがこの先急ぎ運転をしてしまうのかといえばそうではありません。
私たち一般ドライバーでもあり得るのが、例えば「雨降りの朝、家族を最寄り駅に送る際に、道が混雑してこのままでは電車の時間に間に合わないかもしれない」とか、「待ち合わせ場所に向かって、時間通りに出発したのに、途中で道に迷ってしまって時間が無くなってきた」など様々な可能性で「先急ぎ運転」をしてしまう可能性があります。
先急ぎ運転になると、心に余裕がなくなり、周りのドライバーや歩行者などの交通者に対して思いやることも難しくなります。
また、スピードを出し過ぎたり、信号の変わり目などで落ち着いて運転している時は止まるような場面でも、強引に交差点に進入したりしてしまう危険な運転に陥りやすくなります。
ほかにも一時停止場所(止まれの標識など)を無視してしまったり、交差点を曲がるときの安全確認がおろそかになったりすることも考えられますし、場合によっては、対向車が迫る状況下でかなり強引に右折するなど、一歩間違えれば大きな事故になる可能性も出てくるのが、「先急ぎ運転」の特徴になります。
ペーパードライバーの方がたは、当然緊張感をもって運転している方ばかりだと思いますので、そういった心配はないかもしれません。ただ焦りというのは誰にでもあるものです。
ご自身で車を運転中でなくても、自転車に乗っているときに、歩いているとき、人が運転する車に乗せてもらっているとき、色々な場面で時間に遅れそうになったことありませんか?
そんなときには、ほんの少しの信号待ちがすごく長い時間に感じたり、信号が変わりそうなのを強引に通過したり、近くに横断歩道があっても、そこまでいかないで道路を横断したり。
もしかしたら、そんな経験がない方もいらっしゃるかもしれませんが、ご自身に心当たりがなくても、そういった行動をしている方を見たことはあるかもしれませんよね?
誰にでも可能性のある「先急ぎ」これが車の運転中に出てきてしまうと、恐ろしい結果になるかもしれません。
平常心を忘れず、時間にゆとりを持った運転計画(走行ルートの事前確認)など事前準備を怠らないで運転をして下さい。
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。
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