本日も昨日に引き続き、夜間の運転です。
昨日は、ライトを使用した際の光の照射範囲をお伝えしました。そして同時に上向きのライトは、他の交通者が眩しく感じるので、基本的に下向きで走行していただくのもお話させていただきました。
そこで本日は、その続きのお話をさせていただきます。ライトの照射範囲は、40mというお話を昨日させていただいておりますが、実は、歩行者の方の着る服の色によってその見え方(発見のしやすさ)が大きく変わってきます。
例えば、とある実験でこんなお話があります。夜間様々な色のカラーコーンを並べ40m離れた位置からのライトを下向きで使用しながら、ゆっくりカラーコーンに近づきどの色のコーンがどこで見えたかという実験です。
白や黄色など明るい色のコーンは、40m離れていても発見できましたが、緑や黒など暗い色のカラーコーンでは、近づかなければ発見できなかったというものです。
実際黒色のカラーコーンでは、20m以上近づかないと発見できませんでした。ここで考えていただきたいことが、今回の実験ではカラーコーンですが、これが人の服だった場合です。
これは、皆さんが街路灯もほとんどない真っ暗な路地を運転中、とっても見にくい黒色の服の人が歩いていても、きちんと対処しなければいけないということです。
20mまで近づかないと発見できない歩行者に対して安全を確保するためにどのような運転が必要なのかを常に考える必要があります。なぜならその歩行者は、いつ皆さんの前を横断するかわからないからです。
1週間後、1年後、10年後かもしれません。もしかしたら、今日かもしれません。
ではそのような真っ暗な路地などではどうすればいいのでしょう?
もちろん速度を控えるのは当然です。それとライトです。このような場面ではすぐにライトを上向きに変えましょう。40mの光で見えないなら、100mの光を使いましょう。
誰もいなければそのまま100mのライトで走行していただければ安全です。
もし自転車、歩行者など他の交通者がいた場合は眩しくないように下向きに戻してあげましょう。でも大丈夫です。下向き40mの光に戻してその方が見えなくなっても、皆さんの記憶に残っています、「あそこに歩行者がいる」と。
ですので、細心の注意を払う事ができます。
この様に、ライトの向きを変えるというのは、皆さんの夜の運転を格段に安全にします。
ぜひ覚えておいていただき、活用してください。
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。
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