本日も、昨日に続き「死角」のお話です。
昨日はミラーの死角でしたが本日は、車の構造からくる死角です。
皆さんが車の運転席に座ると、車の周囲どのぐらいの範囲が見えなくなると思いますか?
実は結構な範囲が見えなくなってしまいます。
一般的には、運転席側(右側)で約1メートル、前方と運転席反対側(左側)で約4メートル、後方で約10mといわれています。
一度運転席に座ってしまうと車の周囲にこれほど大きな死角ができてしまうのです。
ただこの死角というのは、私達大人は、基本的に入りません。それは、背が高いからです。
この車の死角に入るのは、背の低いお子さんです。しかしお子さんに「車には死角があって運転手さんから見えない場所が~」なんて説明してもなかなか理解が難しいかもしれません。
ですので、私たち大人(運転する人)は、車に乗り込む前に、車のまわりを一周回って死角になる場所に何もないか、誰もいないかを確認する必要があるのです。
実は安全運転とは、車を動かすときに気を付けるだけでなく、こういった車に乗る前から始まっているのです。
また、駐車場に車を停める際には、多くの場合バックで行うかと思いますが、その際にも、車の後ろは大きな死角があることを思い出して、慎重に行ってください。そのような際に有効なのが、バックモニターです。
これはバックギアに入れると、後方に取り付けてあるカメラが作動し、モニターに映像として映し出してくれるとても便利なものです。
ただこのバックモニターにも映っていない死角がありますので、モニターだけに気をとられることがないようにしてください。
ぜひ覚えておいてください。
続いてもう一つ、構造からくる死角として、覚えていただきたいのが、ピラーの死角です。
ピラーといわれると何かわかりにくいかもしれませんが、簡単に窓枠のことです。
実は窓枠が大きな死角となってしまい思わぬ危険に出会うこともあります。
窓枠なんて細くて、何も隠れることはなさそうに感じますか?
こちらをご覧ください。
このように窓枠自体は細いのですが、実際には、歩行者や自転車などが死角に入ることがあり、右左折時などにこの死角からいきなり、飛び出してくるなんてこともあり得るのです。
このようなピラーの死角というのも十分に気にしていただきたいポイントとなりますので、右左折する際には、ピラーの死角に誰かいないかな?と注意を払い窓枠の向こうを覗き込むように安全確認していただくことも必要となってきます。
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。
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