皆様は、ご自身が歩行者のとき信号が無い横断歩道を渡ろうとしてもなかなか車が途切れず渡れないなんていう経験はありませんか?
恐らくどなたでも一度は経験がおありではないでしょうか。
もちろん当スクールのブログをご覧いただいている皆様にとっては、信号の無い横断歩道を歩行者の方が渡ろうとしているのを無視する行為は違反行為であることは、ご存知だと思います。
しかし横断歩道周辺では、他にもこんなルールもあります。
それは、「車は、横断歩道の手前に停止している車があるときは、その横を通って前方に出る前に一時停止しなければならない」というルールです。
こちらのイラストをご覧ください。
信号の無い横断歩道があります。その手前に止まっている車がいます。
もし皆様が、この状況で、横断歩道の手前に止まっている車の横を通過しようとするときは、前方の車の横で一時停止をしなければいけません。
※信号がある場合は、車も歩行者も信号に従います。
それはなぜかといいますと、もちろん、停止している車のかげから歩行者の方が横断してくる可能性があるからです。
もし歩行者の方が車のかげにいた場合、皆様が一時停止をしないで通過してしまうと、対応しきれない場面も考えられます。
理屈としては、こういう考えになります。
信号の無い横断歩道の手前に止まっている車がいるのは、歩行者の方に道を譲っているからです。当然譲られた歩行者の方は渡りますので、そんな状況で皆様がその場所を無警戒で通過は危ないです。
というお話です。
ですが実際の交通の場では、信号の無い横断歩道の手前に車が止まっていても、歩行者の方がいない場合も多いですよね?私もそういった状況を見かけたことがあります。
止まっているのは、歩行者に道を譲っているのではなくただの路上駐車でした。
ただこれは、道路交通法上ありえないのです。もうおわかりですか?皆様のご存知の通り駐停車禁止場所に横断歩道とその手前5メートルが含まれています。
※故障で止まるのも駐車になります。
つまり法律上信号の無い横断歩道の手前で歩行者の方に道を譲る以外で車が止まるという状況はあり得ないのです。
もちろん実際には、歩行者が明らかにいないということもありえますので、大切なのは、しっかりと状況を確認して歩行者の方に対して十分に注意していただくことです。
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。
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