本日も車両間の意思疎通のお話です。前回後続車に対して道を譲る「追い越してください」の意思疎通をお話させていただきました。
本日は夜間の運転中に他車に道を譲ったり、ご自身の存在を他車に知らせたりする意思疎通についてです。
では先ずは、皆様の存在を他車に知らせる方法です。当スクールのブログをいつも読んでいただいている方であればその方法をもうすでに実践していただいているかもしれません。
夜間見通しの悪い交差点やカーブを走行する際に、早めに皆さんの接近を歩行者や自転車または、他の車の運転手さんに知らせることで、出会い頭の事故などを防ぐ事ができます。
ではその方法ですが、それはライトの向きを変えるのです。ライト(前照灯)には上向き(容赦範囲100m)と下向き(照射範囲40m)があります。
法令上は、上向きで走ることが義務付けられていますが、対向車や前車などがいる場合には他車の運転手が眩しくないように下向きにすることが義務付けられています。
しかしながら今日の道路交通状況では、他車がいない方が珍しく、多くの方は下向きライトで常時走行しています。
そのため下向きライトが習慣化してしまい、他車がいない場合にも下向きライトを使用している方もいらっしゃるぐらいです。
ですが、他車がいない場所で積極的に上向きライトを使用していただくと、遠くまで光が届き、皆様の存在を他車に知らせやすいというメリットがあります。もちろん、遠くまで光が届くということは、皆様が遠くの情報まで視認できるということでもあります。
続いては夜間での道を譲る方法についてです。お昼間であれば、他車に道を譲る際に手で「どうぞ」というジェスチャーをして意思表示をすることも可能ですし、実際にそういう光景も目にします。
しかし夜間というのは、当然暗いですので、ジェスチャーなどの意思疎通は難しくなります。そこで有効になってくるのが、こちらもライトになります。
例えば夜間の信号の無い交差点で、皆様か相手のどちらが先に通過するか?なんていう場面や、すれ違いが難しい狭い道路で、対向車と行違う時にどちらが止まるのか?なんていう場面で有効な方法です。
いくらジェスチャーで「どうぞどうぞ」と意思表示しても見えませんので、ここでライトを消してあげて下さい。
夜間ライトを消してしまうと当然前方が見えなくなり運転できなくなります。運転できない(動けない)状況をご自身がすることで、相手に「私は動きませんので先に通過してください」という意思表示ができるのです。
いかがでしょう?相手に道を譲るという行為でも状況や譲る相手によってさまざまな方法があることがご理解いただけたでしょうか?
それでは、愛知ペーパードライバースクールの服部でした。
本日も、ありがとうございました。
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